不動産投資事業組合への投資を持ちかけ、出資金をだまし取ったとして、警視庁は10日、投資事業組合財産管理会社「エフアンドエープロパティー」元社長で無職若生(わこう)吉隆容疑者(57)=東京都中央区日本橋茅場町2丁目=を詐欺容疑で逮捕した。組合が実質破綻(はたん)した後も金を集め続けており、被害総額は2億5000万円に上るとみられる。
同庁は、近く若生容疑者が実質経営する別の投資事業組合財産管理会社元社長(61)も同容疑で書類送検する。
捜査2課の調べでは、若生容疑者と元社長は共謀して03年2月〜8月、不動産投資名目に金をだまし取ろうと計画。千葉市の無職女性(74)ら計3人に「(若生容疑者が実質経営する)不動産ファンドに出資すれば、年利6%程度の配当を受けられる」などとうそを言い、5回にわたり総額800万円をだまし取った疑い。
若生容疑者は01年ごろから不動産投資事業組合への出資名目で投資を勧誘し始め、04年2月までに約200人から総額約6億円を集めた。当初は投資目的の不動産を購入、配当金を出すなどしていたが02年6月、実質的に破綻。それ以降も金を集めていた。 アサヒ・コムトップへ
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