佐賀県が海外向けに輸出している県産ハウスミカンの「J(ジェイ)—PON(ポン)」の商標登録を特許庁に出願したところ、「ポン(POM)ジュース」を製造販売し、「ポン」「POM」を商標登録している「えひめ飲料」(松山市)などが「似ているのでまぎらわしい」と出願を取り下げるよう申し入れた。しかし、佐賀県は「お互いの商標に類似性はない」として譲らず、判断は特許庁に委ねられることになった。
佐賀県流通課によると、J—PONは主な輸出先の台湾で人気の「Jポップ」音楽にちなんで佐賀県とJAさがなどが命名。昨年7月、商標登録を出願した。
だが、「えひめ飲料」が8月、全農愛媛県本部(JA全農えひめ)が11月に、相次いで出願の取り下げを申し入れた。
ただし、佐賀側は「ミカン生産者同士でいがみ合いたくない」としており、佐賀側と愛媛側で協議した結果、特許庁の判断を待つことで落ち着いた。 アサヒ・コムトップへ
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