【ロサンゼルス=藤山純久】1981年11月のロス疑惑「一美さん銃撃事件」を巡り、元輸入雑貨会社社長、三浦和義容疑者(60)(日本で無罪確定)が米自治領サイパンで逮捕された事件で、ロサンゼルス郡検事局は、カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事に対し、三浦元社長の移送令状に署名を求める文書を4日に送ることを明らかにした。
同局のサンディー・ギボンズ広報担当官が読売新聞の取材に答えた。
三浦元社長の移送を巡っては現在、サイパンの北マリアナ上級裁判所で移送に関する審理が始まっている。ロサンゼルスへの移送には同知事の署名入りの令状が必要で、ギボンズ広報官は「サイパン側から3日、令状を早期に送ってほしいと督促があった」と明かしたうえで、「4日中に速達で知事に書面を郵送する」と語った。
ギボンズ広報官は、日本国内で無罪判決が確定している三浦元社長の起訴について、「一事不再理と刑罰不遡及(そきゅう)の原則を巡って激しい法廷論争になるだろう」としたうえで、「数年前から検討を進めていたが、検事局にはこれらの問題に精通している担当者が複数いる。三浦元社長の逮捕後、法的に問題がないかを再確認しているところだ」と話した。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080225-1331217/news/20080304-OYT1T00374.htm