2008年03月04日(火) 23時57分
<丸八証券>相場固定で前会長ら起訴 名古屋地検特捜部(毎日新聞)
「丸八証券」(名古屋市中区)による冷凍食品株の高値固定事件で、名古屋地検特捜部は4日、同社と前会長の吉田則雄容疑者(67)ら当時の幹部3人を証券取引法違反(相場固定)の罪で起訴した。吉田被告の指示で同社が組織ぐるみで不正を行ったと認定し、法人も起訴した。証券取引等監視委員会によると、証券会社が相場固定で起訴されるのは初めて。
他に起訴されたのは、当時の同社リテール本部長、村上信雄(59)と同副本部長、嘉山幸男(52)の両被告。
関係者によると、村上、嘉山両被告は06年4月6日に吉田被告から指示を受けたといい、「吉田前会長の指示をもとに各支店に株価固定の指示をした」と認めている。吉田被告は「冷凍食品株に関心はなく、具体的な指示はしていない」と否認しているという。
起訴状によると、同社は食品会社が同年3月に名古屋証券取引所2部に新規上場した際、主幹事を担当。3被告は共謀して同4月6日〜5月23日、本店と6支店の従業員に顧客106人から公募価格(1850円)以上で計3万8700株の注文を受けて買い付け、株価を1850〜1900円の間に固定した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080304-00000168-mai-soci