【ローマ=松浦一樹】イタリア財務警察はこのほど、日本車などの車体や部品を使って、高級スポーツ車「フェラーリ」の偽物を組み立て、インターネットで販売していたシチリア島(伊南部)の自動車整備工ら15人を検挙、偽フェラーリ21台を押収した。
ANSA通信によると、警察当局はフェラーリ社(本社工場・伊マラネッロ)からの告発を受け、偽物の出所を捜査。押収した車のうち、14台は販売済みで、7台がまだ組み立て中だった。偽物は米国車のシャシーを改造したり、日本車、ドイツ車の部品を利用したりして精巧に造られており、1台2万〜5万ユーロ(約310万〜約775万円)と、本物の約十分の一の価格で売られていたという。
イタリアでは1980年代から、フェラーリやランボルギーニなど高級車の偽物が出回っているという。