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2008年02月28日(木) 05時47分

太陽系外周に「新惑星」か=地球質量の3−7割と理論予測−神戸大時事通信

 太陽系の惑星で最も外側を周回する海王星より、はるかに遠く、大きな軌道を回る惑星級の新天体が存在する可能性が高いとの理論的予測を、神戸大の向井正教授とパトリック・リカフィカ研究員が27日発表した。主に氷でできており、質量は地球の3−7割、直径は地球並みの1万−1万6000キロとみられ、今後の大規模観測で10年以内に発見される可能性があるという。
 実際に発見され、国際天文学連合(IAU)の惑星の新定義を満たせば、準惑星に格下げされた冥王星(質量は地球の500分の1)に代わって、第9惑星が復活することになりそうだ。論文は米天文学誌アストロノミカル・ジャーナルに掲載される。
 海王星より外側では、太陽系外縁天体と呼ばれる小天体が1994年の初発見以来、約1100個も見つかっている。しかし、海王星より内側の惑星や小天体の軌道が円盤を成すように並んでいるのに対し、外縁天体群の軌道は楕円(だえん)形で、大きく傾いている。
 向井教授らはこの謎を解くため、約40億年前に太陽系が誕生してからの歴史をコンピューターでシミュレーションした。 

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