【ロサンゼルス27日共同=砂田浩孝】米ロサンゼルスで一九八一年に起きた銃撃事件で殺人、共謀の容疑で逮捕された元会社社長、
米自治領サイパンで三浦元社長が二十二日に逮捕されて以降、ロス市警トップが日本のマスコミ各社の取材に応じたのは初めて。
ブラットン本部長は「公判維持できるだけの十分な証拠と情報があるという自信がなければ、われわれは前には進まない」と言明した。
市警は三浦元社長の捜査に関し、犯罪の謀議が行われ、実行のための何らかの行為が伴えば成立する共謀罪を柱に据えているとされる。本部長の発言はこうした方針を踏まえたものと言えそうだ。
一方で、存在するかどうかを含めて注目されている新証拠については「収集した証拠については現段階では何も言わない」と強調。今回の事件について、日本の当局と連絡を取っているかどうかについては「市警の担当者が連絡を取ったか、これから取るのか、どちらかだと思う」と述べた。
ロス市警は、サイパンで拘束中の三浦元社長がカリフォルニア州に移送され次第、本格的な取り調べを行う方針。サイパンの検察当局が二十七日の審理で、同州への移送を請求したが、具体的な見通しは立っていない。