2008年02月28日(木) 15時02分
<三浦元社長>「共謀罪」も適用 81年7月起点、元女優と(毎日新聞)
【ロサンゼルス和田浩明、矢野純一】81年のロス銃撃事件でサイパン島内で逮捕された元輸入雑貨販売会社社長、三浦和義容疑者(60)を巡り27日、ロサンゼルス郡地検が毎日新聞に開示した逮捕状で、容疑事実には殺人容疑のほか、日本の刑法には規定のない「共謀罪」を適用していることが分かった。
逮捕状によると、殺人容疑では81年11月の銃撃事件、「共謀罪」容疑では81年8月の元妻一美さん殴打事件と、銃撃事件の両事件を適用している。共謀の時期は同年7月14日から、一美さんに掛けていた保険金を最後に受け取った翌82年7月9日としている。
殴打事件では共犯を「実行犯の元女優」と特定したものの、銃撃事件では「身元不明の人物ら」としている。動機については、保険金目的を挙げている。
さらに「共謀罪」容疑について、20項目の「行為」を証拠として挙げ、共謀の起点となる81年7月14日について「三浦元社長と元女優が、保険金目的で、元妻を殺害するさまざまな方法について話し合った」とした。また、最終的な殺害方法の指示については「同年8月6日、三浦元社長が元女優に(具体的な)殺害方法と役割を指示した」としている。
銃撃事件に関しては「同年11月18日、ロス市内の殺害現場で、三浦元社長が身元不明の人物に、片手を挙げ元妻の頭を狙うようにサインを出した」と記載。保険金を掛けた時期や保険金を受け取った時期も列記してある。
一方、ロス郡地検のギボンズ広報担当官は27日、サイパンで執行された逮捕状は毎日新聞に開示された88年5月のものと同一だとしたうえで、「(三浦元社長逮捕に関して)ロス市警から現段階では新証拠があるとは聞いていない」と答えた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080228-00000068-mai-soci