【サイパン(米自治領)28日共同】1981年のロス銃撃事件で、日本の最高裁で無罪が確定しながら、サイパンで殺人などの容疑で逮捕された元会社社長三浦和義容疑者(60)は、現地の地裁で27日行われた審理で、公選弁護人の希望を却下されたため、法廷通訳を務める現地在住の日本人を介し、自力で弁護士を探すことになった。
身柄の移送手続きをめぐる次回審理は4日後の3月3日の予定。通常、現地で逮捕された日本人は外務省の出張駐在官事務所で弁護士会名簿を見せてもらい、弁護士を選ぶことが多いが、三浦元社長に時間的な余裕はないとみられる。
現地の弁護士会事務所や法律家によると、会に所属している弁護士約300人のうち、実際に活動しているのは200人超。グアムなど他の地域で活動する弁護士も多く、サイパンで活動する弁護士は約100人に絞られる。