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2008年02月27日(水) 21時13分

既存の証拠で立証可能 ロス銃撃事件で検察当局者東京新聞

 【ロサンゼルス27日共同】米ロサンゼルスで1981年に起きた銃撃事件での殺人容疑などで逮捕された元会社社長、三浦和義容疑者(60)をめぐる司法手続きについて、ロサンゼルス郡検察のサンディ・ギボンズ広報担当者は26日、共同通信に対し、新証拠がなくても既存の証拠で裁判での立証は十分に可能との見解を明らかにした。

 ギボンズ氏は、日本で注目されている新証拠について「ロス市警が新証拠を持っているとは思わない。証拠は(1988年に)逮捕状を請求した際のもので十分だ」と語った。

 ギボンズ氏自身は捜査に直接関与していないとみられるが、郡検察の公式な見解を示す立場。日本にはない共謀罪が適用されていることも踏まえ、立証に自信を示した。

 新証拠については、ロス市警は25日の記者会見では「ノーコメント」に終始。その上で、日本の検察も三浦元社長を起訴する段階で十分な証拠があったはずだとし、日本に共謀罪がないことが無罪判決につながったとの認識を示した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008022701000706.html