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2008年02月27日(水) 02時33分

<三浦元社長>身柄拘束のため北マリアナ諸島全体で手配網毎日新聞

 【サイパン宮川裕章】81年のロス銃撃事件で米ロサンゼルス市警から逮捕状が出ていた元輸入雑貨販売会社社長、三浦和義容疑者(60)を身柄拘束するため、サイパン島など北マリアナ諸島(米国自治領)の各島は昨年10月ごろから、出入国管理のオンラインに三浦元社長を登録し、入国を待ち構えていたことが分かった。  北マリアナ諸島の検察官、エドワード・カブレラ氏が現地高等裁判所に提出した供述書によると、同検察官は昨年10月ごろ、米入管当局から「ロス市警と数年前から三浦元社長の行動を追っているが、11月ごろサイパンに行くとの情報がある」と連絡を受けた。

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 同検察官は、ロス市警からも直接、三浦元社長がサイパンに来た際の拘束に協力してほしいと要請を受けた。同検察官が拘束の条件として、逮捕状のコピーを求めると、数日後にコピーや、銃撃事件への関与を示す資料が届いたという。

 このため、同検察官は、三浦元社長が北マリアナ諸島内に到着したり、出発した時に分かるように、入管のオンラインシステムに登録し手配した。同諸島は、グアム島を除く14島で構成され、サイパンのほか、ロタ島、テニアン島に空港がある。

 三浦元社長は今月18日ごろ、夫婦でサイパンに旅行で入国。22日に出国しようとしたところを拘束された。

 逮捕時の状況について、同検察官は「22日午後2時ごろ、サイパン国際空港から出国する三浦元社長を入管当局が拘束したと連絡があり、米入管当局を通じて、ロス市警に伝えた」と記述。空港でロス市警の逮捕状に基づき身柄が拘束されることを告げ、逮捕状の内容を読み上げると、三浦元社長はその中の「カズミ ミウラ(銃撃事件で亡くなった三浦一美さん)」の名前に反応し、「イエス、マイワイフ(はい、私の妻です)」と言ったと記している。

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