【サイパン(米自治領)26日共同】1981年のロス銃撃事件で殺人などの容疑で逮捕された元会社社長、三浦和義容疑者(60)は26日午後、米自治領サイパン島の収容施設で日本の領事らを通じ、衣類など妻からの差し入れを受け取った。現地で混乱も起きていることについて「迷惑を掛けて申し訳ない」と話したという。
サイパンの当局者によると、27日午前11時(日本時間同10時)から、現地の地裁で元社長の弁護士を公選、私選のどちらにするか審理があり、本人が出廷する予定。
面会した外務省関係者によると、妻からの差し入れはTシャツやショートパンツなどの衣類、せっけん、たばこやサイパン観光の情報誌2冊など。三浦元社長は「ありがとうございます」と受け取ったが、たばこなど一部は施設の担当者が管理することになった。
約1時間の面会後、領事らは元社長の希望で健康診断にも立ち会い、特に異常は見つからなかったという。