【ロサンゼルス26日共同】一九八一年に米ロサンゼルスで起きた銃撃事件で殺人容疑などによりサイパン島で逮捕された元会社社長、
銃撃事件の実行犯は、三浦元社長ではなく「第三者」と指摘。誰かと殺人を共謀したことが証明できれば処罰できる「共謀罪」を軸にした立件の可能性を示唆した。
殺人などの未解決事件を担当するリック・ジャクソン捜査官らが会見し、米当局により八八年に出された逮捕状が執行されたと説明した。
日本の最高裁で無罪が確定していることについては、米検察当局と相談した結果、過去に前例があり、同じ事件で再び罪に問われることがない「一事不再理」には抵触しないと判断したという。
捜査官によると、ロス市警は三浦元社長が米自治領サイパンなどにたびたび旅行しているとの情報を得て、逮捕が可能か検討。元社長を米本土に移送できると判断した。
三浦元社長の移送については「米国の州から州への移送に似ている」と指摘し、サイパンでの司法手続きが終われば、時間はかからないとの認識を表明した。
また、銃撃事件の実行犯と疑われ、日本で無罪が確定した元駐車場経営者を逮捕する方針はないことも明らかにした。
サイパンでは二十六日午後(日本時間同)、外務省サイパン出張駐在官事務所の
やりとりの内容は明らかになっていないが、施設での処遇や元社長の健康状態などについて話したとみられる。