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2008年02月26日(火) 16時07分

三浦容疑者逮捕 「ノーコメント」連発 ロス市警、会見わずか19分産経新聞

 【ロサンゼルス=松尾理也】米ロサンゼルスで起きた銃撃事件で三浦和義容疑者(60)を逮捕後、沈黙を守り続けていた米ロサンゼルス市警が25日午前(日本時間26日未明)、記者会見を行った。会見場には日本のメディアが大挙して押し寄せ、20年以上前の「ロス疑惑」騒動をほうふつさせる騒ぎとなったが、担当捜査官は会見で「ノーコメント」を連発。会見はわずか19分で打ち切られた。

 記者会見はこの日午前11時から、ロサンゼルス中心部にある同市警本部で行われた。会見したのは、リック・ジャクソン捜査官。今回の事件などを機に、日本でも知られるようになった「コールド・ケース=未解決事件」を担当する腕利き捜査官で、1981(昭和56)年に起きた銃撃事件を約20年捜査してきた。

 「われわれ未解決事件担当班は、さまざまな事件を抱えている。しかしいうまでもなく、この(三浦容疑者の)事件は重要事件。(被害者の)家族は、正義の実現を求める権利がある」

 捜査開始直後とあって、慎重な言い回しが大部分を占め、核心部分への言及は避けていたが、時折、ジャクソン捜査官の口ぶりからは、執念がにじみ出た。会見場には三浦容疑者の写真を張ったボードも置かれ、捜査員の意気込みを物語っていた。

 ロス市警の会見に出席するのは通常、地元のメディアに限られるが、この日の会見には日本、あるいは日系のメディアが大挙して押し寄せ、会見室の入場制限に乗り出す一幕もみられた。地元テレビ、ラジオなどの姿もあったが、なぜ日本人が大騒ぎするのか理解に苦しむ様子で、日本のメディアの過熱ぶりを報じるメディアもあった。

 会見場には、80年代の「ロス疑惑」事件を取材したロサンゼルスのベテラン日系ジャーナリストらの姿も。そのうちの一人は「当時はインターネットもなく、日本での騒ぎがロスではよく把握できない部分があったが、メディア主導で動いていった事件であったことは間違いない」と話し、今後の展開に興味を寄せていた。

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