2008年02月26日(火) 16時07分
鈴木議員実刑 “ムネオ節”「不当判決だ」 不満、一気にまくしたて(産経新聞)
受託収賄など4つの罪に問われた衆院議員、鈴木宗男被告(60)に26日、再び実刑が言い渡された。控訴審でも一貫して無罪を主張したが、判決は現職国会議員による犯罪を厳しく指弾。閉廷後に記者会見に臨んだ鈴木被告は「不当な判決だ」とほおを紅潮させながら“ムネオ節”を繰り広げた。
鈴木被告は午前9時40分ごろ、弁護人らとともに東京高裁に到着した。コートは羽織らず、紺色のスーツに黄緑色のネクタイ姿。襟には国会議員バッジを付け、午前10時前に胸を張って法廷に姿を現すと、裁判官席と傍聴席に一礼して被告人席についた。
「被告人はその場で座って聞くように」。池田修裁判長の声が廷内に響く。続いて「本件控訴を棄却する」と主文が2度繰り返された。ノートを広げ、ペンを手にした鈴木被告は表情を引き締め、身じろぎもせずに耳を傾けた。1時間余りに及んだ判決理由の朗読の間も口を固く結び、メモを取り続ける。閉廷を告げられると、裁判長や検事に向かって頭を下げた。
閉廷後は、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見。一転して「不当な判決。権力側が作った流れに司法が乗っている。司法の危機だ」と不満を一気にまくしたてた。
鈴木被告は「この事件は国策捜査だと思っている。当時の世論が国策捜査をさせたが、今の世論は変わっているはずだ」と強調。「何が真実か、何が正義かに向かって闘っていく。やましいことは何ひとつしていない」と語気を強めた。会見当初は穏やかな笑みを浮かべていたが、話が進むに連れて表情は険しく、口調も熱を帯びていった。↓ 今後については「1審の実刑判決後に国政に復帰している。このことは、道民が理解してくれているということ。一生懸命働いて社会に奉仕する」と議員活動を続けていく考えを示した。
日本で無罪が確定した三浦和義容疑者の米国での逮捕にも言及。「日本の司法がばかにされている。なぜ毅然(きぜん)とした態度を取らないのか」とかみついた。
一方、東京高検の鈴木和宏次席検事は「極めて妥当な判決」とのコメントを発表した。
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