2008年02月26日(火) 12時38分
【ロス市警会見詳報(3)完】「(新証拠は)必ずしも必要ではない」(産経新聞)
1981年にロサンゼルスで起きた銃撃事件で、殺人と共謀罪で会社役員、三浦和義容疑者(60)を逮捕したロサンゼルス市警のリック・ジャクソン捜査官が、25日開いた会見の詳報は次の通り。
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写真でみる“疑惑の銃弾”
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−−サイパンからの移送と、本国内での移送で、手続きは異なるのか
「私は移送の専門家ではないが、今回の移送は州間での移送とほぼ同じと理解している。三浦容疑者は、移送に異議を唱える権利がある。意見聴取が行われ、最終的に管轄地域の知事が判断する」
−−裁判になれば、カリフォルニア州法によって、カリフォルニア州の裁判所で裁かれるのか
「そうだ」
−−未解決事件に着手する場合、新証拠は必要ないのか
「必ずしも必要というわけではない。一般に、未解決事件の解決にはDNAや指紋といった新証拠が必要だと思われている。確かに、そういうケースは多い。しかし、ある個人に当たっていた焦点を再び洗い直すということもある。(未解決事件を扱う際には)関係者に対する聞き込みをやり直す時間もある」
−−日本で判決が確定した事件について、再び訴追することには問題はないのか
捜査官「”二重危険”(日本で言う”一事不再理”)についてだが、われわれは法律の専門家から、今回の件については二重危険に該当しないとの判断を得ている。法律によれば、われわれはここカリフォルニアで犯された罪については、たとえ他国で訴追されていようが、優先権をもっている。詳しくは、地方検事局に確認してほしい」
−−ロス市警は30年近くもこの事件に関わってきた。この事件を解決したいという思いがあったのか
「そうだ。この間、多くの事件が起きた。しかし、いうまでもなく、この事件は重要事件だ。三浦夫人は正義をもって報いられる資格がある。彼女の家族もそうだ。そして、もしわれわれが法律的に正義を実現することができるのであれば、それをやり遂げる必要がある」
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