2008年02月26日(火) 10時50分
<三浦元社長>「数年前から」捜査本格化 ロス市警が会見(毎日新聞)
【ロサンゼルス國枝すみれ、矢野純一】81年のロス銃撃事件でサイパン島(米自治領)で身柄拘束された元輸入雑貨販売会社社長、三浦和義容疑者(60)について米ロサンゼルス市警は25日午前11時(日本時間26日午前4時)、同市警庁舎内で記者会見した。逮捕のカギとなったとされる「新証拠」について、「コメントできない。あるとは言っていない」と明言を避けたが、たとえ新証拠がなくても「起訴できる」と、立件に自信を示した。
市警によると三浦元社長の逮捕容疑は、81年11月にロサンゼルス市内で起きた元妻一美さんの銃撃事件の殺人と共謀容疑。市警は逮捕状を「有効」とした。
元社長を逮捕しようと捜査を本格化させたのは「数年前から」とし、逮捕の端緒について、移送可能なサイパンなど米自治領へ「頻繁に旅行したのを知ったことだ」とした。「グアム、サイパン当局と連絡を取り、身柄拘束の機会を待っていた」と説明。88年の逮捕状を執行したという。
元社長は日本での審理で、一美さん銃撃事件に関し03年3月に無罪が確定している。カリフォルニア州では海外で無罪とされた場合、同州でも有効とする法律もあるが「問題ない。過去に他国で裁判を受けた人物を米国で改めて訴追した前例もある」と述べた。
いつサイパン島からロスへ身柄が移送されるかについては「見当がつかない」としたうえで、「サイパン島の知事が最終的に決定する」とした。また、関係者への事情聴取はこれから行うとした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080226-00000021-mai-soci