【サイパン24日共同】米国自治領のサイパン島で逮捕された三浦和義容疑者(60)が拘置されている施設は、サイパン国際空港から北西約3キロのススペ地区にあった。うだるような熱気の中、数人の職員が周囲に目を光らせ、日本の領事も慌ただしげに面会に訪れた。
収容施設は、海岸から約100メートル離れた警察署脇。高さ2メートルほどのさび付いた鉄条網に囲まれた広い簡素な平屋の建物が並ぶ。
24日は日曜日ということもあり、人通りはほとんどなく、日本や現地の取材陣が入り口付近で面会者らの出入りを見守った。
隣の警察署の男性警察官は、三浦容疑者が施設にいることを小声で認めた上で「彼がいつからいるのか、いつ移送されるのか分からない。日本からの取材も殺到して大変だ」と当惑した様子。
午後には、外務省のサイパン出張駐在官の矢沢憲治領事が面会に。矢沢領事は「東京の外務省と電報で状況を報告しなくてはならない」と慌ただしい様子で話し、ほかの2人とともに迎えの車で走り去った。
(共同)