【ロサンゼルス23日共同】一九八一年にロサンゼルスで起きた銃撃事件で、ロサンゼルス市警は二十三日、妻を殺害したとして殺人と共謀の容疑で米国自治領のサイパン島で逮捕された会社役員三浦和義容疑者(60)をロサンゼルスに移送する手続きを、サイパンの当局とともに進めているもようだ。
同事件では二○○三年、日本の最高裁で三浦容疑者の無罪が確定している。米捜査当局は同容疑での逮捕に踏み切っており、米側が起訴するかどうかが今後の焦点になりそうだ。日本の捜査当局によると、米当局者は「新証拠が見つかり、逮捕に踏み切った」と話している。
日本外務省のサイパン出張駐在当局者は事実確認のため、現地の当局に面会を求めている。
三浦容疑者は一九八一年十一月にロサンゼルスで妻だった一美さん=当時(28)=が頭に銃撃を受け、約一年後に死亡した事件で、二十二日にサイパンの空港で逮捕された。