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2008年02月24日(日) 00時51分

三浦和義容疑者を逮捕 ロス市警発表、一美さん殺害容疑中国新聞

 【ロサンゼルス23日共同=砂田浩孝】米ロサンゼルス市警は二十三日、一九八一年にロサンゼルスで妻を殺害したとして、殺人などの容疑で三浦和義容疑者(60)が米国自治領のサイパン島で二十二日午後逮捕されたと発表した。米紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)は二十三日、ロサンゼルスで裁判を受ける可能性があると伝えた。日本の政府関係者も逮捕を確認した。

 米国の法律では殺人罪の時効はない。市警によると、ロサンゼルス市警の長期未解決事件の捜査班は、容疑者がサイパン島を訪れるとみてグアムとサイパンの当局と捜査協力。容疑者は同島の空港で逮捕された。

 市警などはサイパン当局に容疑者の身柄引き渡しを求めているが、発表によると、移送手続きは未定。

 外務省のサイパン出張駐在当局者は二十三日、邦人男性一人が成田行きの便に乗る前に空港で拘束されたと述べたが、容疑者かどうかは確認していない。外務省によると、出張駐在官事務所の職員が週明けに男性と面会し、支援が必要か聞くという。

 三浦容疑者をめぐる一連の事件では、八一年八月、ロサンゼルス市を旅行中の容疑者の妻だった一美さん=当時(28)=がホテルの部屋で殴られ頭にけが。同年十一月、同市で一美さんが頭に銃撃を受け約一年後に死亡、一緒にいた容疑者も重傷を負った。

 八五年、警視庁が殴打事件の殺人未遂容疑で容疑者と知人の元女優を逮捕、八八年には銃撃事件の殺人容疑で容疑者と駐車場経営者を逮捕した。

 銃撃事件では九四年、東京地裁が無期懲役の判決を言い渡したが、九八年、東京高裁が無罪判決を言い渡し、二○○三年、最高裁が検察側の上告を棄却、無罪が確定した。殴打事件では容疑者と元女優の実刑が確定した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200802240081.html