JR東海道新幹線の駅などで弁当やサンドイッチを販売する「ジェイアール東海パッセンジャーズ」(東京都中央区)が社内規定の消費期限を偽った商品を販売していた問題で、23日、同社名古屋工場(名古屋市港区)で生産した弁当17種類などにも偽った表示があったことがわかった。偽装の発覚を受け、名古屋市港保健所は、同日、同工場を立ち入り検査した。
同社によると、名古屋工場では、弁当17種類、サンドイッチ8種類、おにぎり32種類を生産している。このうち、現時点で弁当は、「みそかつ&えびふりゃ〜」「名古屋みそかつ弁当」など17種類すべて、サンドイッチ6種類、おにぎり16種類について社内規定の消費期限を偽って出荷していたことが確認されたという。同社は、偽装表示が発覚した22日、東京と大阪の3工場で生産した対象商品は明らかにしたが、名古屋工場については、調査中としていた。
出荷時期や数量については、引き続き「調査中」としている。
同社では、社内規定で弁当の消費期限を製造から14時間以内、サンドイッチとおにぎりについては、同18時間以内と定めている。ところが、注文量の多い時などは、製造時間を早めて作り置きをした分を正規の時間に作った商品と同じ消費期限シールを張って販売していたという。
同社によると、名古屋工場以外では、大阪府の淀川、摂津両工場が、22日に地元保健所の立ち入り検査を受けたという。
同社では、偽装表示発覚後もすべての消費期限を正しく改めたとの表示文を掲示して新幹線車内や東京駅、名古屋駅などの店舗で通常通り販売しているという。 アサヒ・コムトップへ
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