米ロサンゼルス市警は23日、1981年11月にロサンゼルス市内で妻を殺害したとして、元雑貨輸入販売会社社長の三浦和義容疑者(60)が22日午後、殺人などの容疑で米自治領サイパン島で逮捕されたことを発表した。妻の一美さん(当時28)が銃撃され殺害されたこの事件では、三浦元社長は日本では無罪が確定している。
2003年3月、記者会見に臨む三浦和義元社長(中央)=東京都千代田区で
ロサンゼルス市警は、三浦元社長がグアム島かサイパン島を旅行する可能性があるとみて、グアム、サイパン両捜査当局と協力していた。同市警はサイパン当局に三浦元社長の身柄をロサンゼルスへ送るよう求め、そこで裁判が始まる見込み。
サイパンの地元警察によると、三浦元社長はサイパン国際空港で22日、日本からの飛行機を降りた直後に逮捕されたという。空港では警察官約10人が待ち受け、逮捕について告げたところ、三浦元社長は驚きながらも冷静な様子で、「日本ではこの事件はすでに終わったことだとみんな知っている」と話したという。日本の領事館と連絡する権利があることを伝えたところ、三浦元社長はそれを希望したという。
ロサンゼルスの司法関係者によると、カリフォルニア州法では凶悪殺人など重罪に時効はなく、古い事件でも一定の証拠がまとまれば逮捕することがある。この事件は、ロサンゼルス市警の強盗殺人課の未解決事件専門チームが担当している。 アサヒ・コムトップへ
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