中国山東省の日系企業2社が製造した冷凍食品から有機リン系農薬成分が検出された問題で、中国の国家品質監督検査検疫総局は22日、どちらの事例も日系企業側の管理に問題があったとする声明を発表した。
同総局は、両社が「日本側の単独出資」で「日本側の管理・生産基準」をもとに「日本側の責任者が工場に常駐して監督していた」などと指摘した。そのうえで、材料の野菜を仕入れる過程で日系企業側の「管理が厳格でなかった」ことから発生した事件との見方を強調した。
声明は、同省の山東仁木食品が製造した業務用冷凍食品「青島ニラ肉焼まん」から有機リン系農薬成分のメタミドホスが、同省の清清仁木食品が製品する冷凍食品「レンジDEロールソースかつ(アスパラ入り)」から基準値を超える有機リン系農薬ホレートが検出されたことを受け、調査状況の報告という形で発表された。
一方、冷凍サバの切り身から有機リン系のジクロルボスが検出された問題では、同総局が22日、製造した同省の「宇王水産食品」による対日輸出を停止させたことを明らかにした。 アサヒ・コムトップへ
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