東京地裁は22日、爆発物取締罰則違反の罪に問われた無職寺沢善博被告(38)=東京都東久留米市=に懲役1年6カ月(求刑懲役5年)の実刑判決を言い渡した。半田靖史裁判長は「危険性を認識しながら興味本位に犯行に及んだ」と非難した。
判決によると、寺沢被告は昨年4月、ロンドンの地下鉄爆破テロで使われたとされる爆発物の製造方法をインターネットで知り、約92グラムを製造して自宅で爆発実験を繰り返した。
検察側は「寺沢被告は西武新宿線の満員電車内で爆発させようと計画した」とし、テロ目的だったと主張した。しかし、判決は被告の捜査段階の供述について「取調官とのやりとりで具体化させていった虚偽の自白だ」と述べ、この主張を退けた。 アサヒ・コムトップへ
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