米ソフトウエア最大手マイクロソフト(MS)は21日、同社の基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」などの設計図にあたる「ソースコード」を社外のソフト開発者らにも公開すると発表した。同社はこれまで一部情報の公開にとどめてきたが、この方針を大きく転換するものとみられる。
ソフトウエアのソースコードをめぐっては、「ウィンドウズ」の欠陥をついたウイルスなどが広がり、安全対策への不安が高まったのをきっかけに、公開を求める声が高まっていた。その一方、ソースコードが公開されている「オープンソース」OSとして知られるリナックスなどの導入の動きも拡大。MSは、ソフトの安定供給や、安全面への不安解消を狙って新方針を発表したものとみられる。
MSは欧州連合(EU)欧州委員会から、OSの技術情報の公開を求められていた。米ヤフーの買収が実現した場合の独禁当局の審査にも配慮した、との見方も出ている。 アサヒ・コムトップへ
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