長さ約1センチの毛を接着剤でまつ毛に付ける「まつ毛エクステンション(エクステ)」をめぐるトラブルが増えている。若い女性の間で流行しているが、目の腫れや充血の苦情も各地の消費生活センターに寄せられている。相談が目立つ東京都は、技術の低い美容院などで施術されているとみて注意を呼びかける。
施術前
施術成功例
まつ毛エクステはサロンや美容院で行われ、施術者がシルクやナイロン製の毛を1本1本、まつ毛に接着剤でつける。洗顔しても効果が3〜4週間続くため、目元をはなやかにしたい女性の間で流行している。
一方、東京都など全国の消費生活センターには「施術で目が充血した」「接着剤が目に入り角膜炎になった」などの苦情が07年は18件寄せられ、前年の9件から倍増した。施術翌日に「目が痛くて開けられない」と、救急車を呼んだ女性もいた。都は「表面化していない被害はもっと多い」という。
人気を背景に技術の低い店が参入しているとみる都は、事例を経済産業省と厚生労働省に報告。「接着剤が目に入ったら流水で15分以上洗眼し、医師の診断を受けて」とインターネットなどで注意を呼びかけることにしている。 アサヒ・コムトップへ