2008年02月18日(月) 20時37分
米兵事件「ついてゆく方も悪い」 朝日VS新潮の論争なのか(J-CASTニュース)
沖縄で発生した女子中学生に対する暴行事件について、メディアの見方が割れている。週刊新潮が「『危ない海兵隊員』とわかっているのに」という見出しを掲げ、中学生側にも不注意な部分があったことを示唆する一方で、朝日新聞は「被害少女は悪くない」との見出しを掲げ、「責任転嫁は許さぬ」といった女性団体の声を紹介。朝日の記事は新潮の記事を念頭に置いている可能性もあり、「メディア対決」の様相も呈してきている。
■「根拠もなく中傷する物言いが繰り返された」と朝日
地元紙の報道を総合すると、2008年2月10日、中学2年生の女子生徒(14)が、友人2人と沖縄市の商業施設「コザ・ミュージックタウン」に遊びに来ていたところ、20時半頃に大型バイクに乗った男に「送っていくよ」などと誘われ、後部座席に座って、男の自宅まで連れて行かれた。女子生徒は怖くなって一旦は逃げ出すが、男に追いつかれ「ドライブしよう」と言われ、車に乗った。22時半、この車内で暴行されたとされる。女子生徒は北谷町(ちゃたんちょう)の公園で車から降ろされ、うずくまっているところを警察に保護された。
女子生徒が男の自宅や人相などを覚えていたことから、2月11日未明、沖縄県警は米海兵隊2等軍曹タイロン・ハドナット容疑者(38)を強姦容疑で逮捕した。同容疑者は、「抱きついたりはしたが、暴行はしていない」などと容疑を否認し続けているという。
沖縄県では、1995年にも、海兵隊員3人による強姦事件が発生しており、事件をきっかけに反米軍基地運動が急速に加速した、という経緯がある。そのため、今回の事件も沖縄の世論に火を付ける可能性が高いからなのか、各紙とも、今回の事件については
「米軍に綱紀粛正を求めるのは当然」
といった論調でほぼ一致している。
ところが、被害を受けた女子中学生周辺にも非があったのでは、と言いたげな記事もあるのだ。
例えば、週刊新潮の2月21日号(首都圏では2月14日発売)では「『危ない海兵隊員』とわかっているのに 暴行された沖縄『女子中学生』」との記事を掲載。女子生徒は、大規模な米軍基地を抱える沖縄市在住である一方、実家は宜野湾市郊外にあるとして