2008年02月18日(月) 20時13分
伊藤忠商事の子会社 「守屋次官をゴルフ接待」と明かす(産経新聞)
伊藤忠商事の子会社「ユーロヘリ」(東京都港区)は18日、防衛装備品調達をめぐる汚職事件で起訴された前防衛事務次官、守屋武昌被告(63)を在職中にゴルフ接待していたことを明らかにした。
同社によると、ゴルフ接待は、すでに退社した元副社長が担当。守屋被告が旧防衛庁官房長や事務次官を務めていた平成13年〜16年まで、11回に渡り、東京近郊のゴルフクラブで行った。1回の費用は3〜4万円程度で、同社側がすべて負担。同社に勤務する防衛省OBなどが参加することもあった。
守屋被告へのゴルフ接待は、防衛省などの要請を受けて行った社内調査で判明。同社はすでに特捜部の聴取にも応じているという。
同社は世界的な仏ヘリメーカー「ユーロコプター」社の輸入代理店。平成13年に設立され、これまでに、要人輸送用双発ヘリ「EC−225LP」3機を始め、部品などを100億円以上を同省に納めている。
守屋被告は山田洋行元専務らからゴルフ接待を受けるなどしたとして、収賄罪などで3回にわたって起訴された。また、富士通の子会社元役員からもゴルフ接待を受けていたことも判明している。自衛隊倫理規定は、事務次官を含む自衛隊員が利害関係者とゴルフすることを禁じており、守屋被告の新たな違反行為が判明した形だ。
18日に行われた会見では同社の松本茂伸社長が「自衛隊倫理規定に抵触したことは深くおわびしたい」と陳謝。その上で「接待の見返りとして、ヘリ納入の要望などを伝えたことはない」と説明した。
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