「血液がさらさらになる」との架空の話でアクセサリーを高額で売り付けたとして、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の罪に問われた健康器具販売会社「サンキョーコーポレーション」(東京)の元社員二人は十八日、千葉地裁松戸支部(
二人は
本間被告らは弁護側の被告人質問に対し「インチキ商法だと分かってからも、組織から逃げられず販売を続けてしまった」と述べた。
検察側の冒頭陳述によると、サ社は二〇〇三年、不振の寝具販売に代えてアクセサリーの販売を開始。〇四—〇五年度には総売上のうち約九割をアクセサリーが占めるようになった。
起訴状によると、六人は〇六年一月から同年十一月までの間、全国各地に設けた会場で「身に着けると血液がさらさらになる」などとうそを言い、三十八人にブレスレットなどを一本数十万円で販売、計約千三百九十万円をだまし取った。