東芝が次世代DVD規格「HD DVD」機器について、全面撤退を含めた事業見直しの検討に入ったことが十六日、分かった。米国での販売状況などを見ながら最終的に判断する。
これにより、二つの規格が対立してきた次世代DVDをめぐる規格競争は、ソニーなどが推進する「ブルーレイディスク(BD)」方式が勝利し、普及に弾みがつきそうだ。
再生専用機が主流の北米で、今年一月に米映画大手のワーナーブラザースが販売する映画ソフトをBD規格に一本化する方針を表明したことや、十五日に米小売り最大手のウォルマート・ストアーズが、BD方式の製品に販売を絞り込むことを決めたことから、「HD DVD」の事業継続は困難な状況に追い込まれた。