2008年02月15日(金) 22時45分
「オバマフィーバー」に沸く小浜市 記事が米ヤフーの検索ランキング2位に(J-CASTニュース)
米国大統領選で民主党指名候補を目指すバラク・オバマ上院議員(46)の応援を始めた福井県小浜市に、外国メディアから取材が相次いでいる。背景には、オバマ氏が優位な戦いを進めていることがあるとみられ、同市では、「ぜひ大統領になって、市内でも起きた北朝鮮工作員による拉致事件を解決してほしい」などと期待をかける。
■外国から取材殺到にうれしい悲鳴
新聞各紙によると、バラク・オバマ氏は、最初のヤマ場となる2008年2月5日のスーパーチューズデー後に勢いに乗り、12日の予備選まで7連勝。14日になって、対立候補のヒラリー・クリントン上院議員(60)がニューメキシコ州の勝利を確定させたものの、クリントン氏11州に対し、オバマ氏は21州で勝利した。米CNNテレビの推計では、獲得した代議員の数もオバマ氏1253人、クリントン氏1211人となり、その優位は変わっていない。
そんな中で、オバマ氏応援に名乗りを上げた福井県小浜市に、海外のメディアから取材や問い合わせが相次いでいる。仏AFP通信は、同市を直接取材に訪れ、2月12日付記事で、村上利夫市長が手紙を添えた特産の「若狭塗箸」をオバマ氏に送ったり、観光関係者を中心に「オバマ候補を勝手に応援する会」が結成されたりしている様子を紹介。村上市長が、北朝鮮工作員による拉致事件の解決に期待し、いつか北朝鮮との間に平和条約が結ばれることを願っていると報じた。このAFPの記事は、米ヤフーの検索ランキング2位に入るほど注目を集めた。
また、英ロイター通信は、2月13日付記事で、小浜市がオバマ氏の力を借りて観光名所にと考え、応援の声が盛り上がっていると伝えた。そして、「応援する会」の藤原清次事務局長が、「大統領になれば、ホワイトハウスを表敬訪問したい」「小浜市で首脳サミットを」と希望を語ったことを紹介した。藤原事務局長によると、ほかに米AP通信、米ABCテレビ、CNN、オーストラリア放送協会、中東アルジャジーラの取材があり、今後もニューヨーク・タイムズ、カナダ放送協会が取材予定だという。
■拉致事件解決などの手腕は未知数