石油タンクなどの危険物貯蔵施設から中身が流出する事故が、05年は392件と、94年(174件)の2倍以上に増えていることが総務省消防庁の調べで分かった。老朽化が急増の原因とみられている。同庁は消防審議会の答申を受けて15日、流出事故の際、火災と同じく消防機関が施設内に立ち入って原因調査できるようにする消防法改正案を今国会に提出することを決めた。
石油コンビナートの大型タンクなどの施設は昭和40年代に一挙に造られたため、老朽化が進んでいる。流出事故の3割はタンクの腐食が原因で、バブル崩壊後に企業が施設改修費を絞ったことも重なって流出事故急増の原因になっていると同庁はみている。
http://www.asahi.com/national/update/0215/TKY200802150325.html