米国・ハリウッドの象徴として名高い「HOLLYWOOD」の看板に隣接する土地を所有する米投資会社が13日、住宅用地として売りに出すと発表した。買い取りを望んだ市との交渉が決裂したためで、「看板の隣に住宅が建てば、市にとって大損害」との懸念が地元財界などから出ている。
「HOLLYWOOD」の看板=AP。左手一帯が売り出される住宅用地
ロサンゼルス・タイムズ紙によると、看板の西側の山腹に広がる約55ヘクタールの土地は大富豪ハワード・ヒューズが1940年にハリウッド女優との「愛の巣」の用地として購入したが、夢は実現せず、02年に投資会社の手に。市は景観保全のため買い取り交渉を続けてきた。
市の査定は600万ドル(6億4800万円)。売値は2200万ドル(23億7600万円)。溝は埋まらなかった。
ハリウッド商工会議所のガブラー会頭は同紙に「ここに住宅を建てるのは間違いで、実に不幸なことだ」と嘆き、買い取りのための資金集めに奔走したロサンゼルス市議の一人は「市が取得すべき土地だ」と、市有地化になお望みを託した。 アサヒ・コムトップへ
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