アニメ画像を無許可で使ったコンピューターウイルスがネット上に流された事件で、京都府警は15日、ウイルスに顔写真や名前を勝手に添付するなどして知人男性の名誉を傷つけたとして、大阪電気通信大大学院生の中辻正人容疑者(24)=著作権法違反罪で起訴=を名誉棄損容疑で再逮捕した。府警は、同容疑者が作成したウイルスに感染して被害を受けたパソコンが少なくとも約5500台に上るとみている。
調べでは、中辻容疑者は昨年10月、京都府内の知人男性の顔写真などを添付したウイルスをつくり、ファイル交換ソフト「Winny」(ウィニー)のネットワークに流布。知人がウイルスの作成者だと感染被害者に思い込ませるなどして、知人の名誉を傷つけた疑い。
同容疑者の自宅から押収したパソコンを解析したところ、ウイルスに無許可で添付された知人やアニメの画像は83種類あったという。
調べに対し、中辻容疑者は「最初は知人の写真だけをネットに流したが、被害がないと飽きられると思って、写真をウイルスに組み込んで流した」などと供述しているという。 アサヒ・コムトップへ
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