米空母艦載機の移転の是非などを争点にした岩国市の出直し市長選は十日朝、投票が始まった。
立候補しているのは、無所属新人で自民党前衆議院議員の福田良彦氏(37)と、無所属で前市長の井原勝介氏(57)。今回の市長選挙は、市の経済の活性化や米空母艦載機の岩国基地への移転の是非などが争点になっている。
選挙戦は福田氏が移転容認の方向で国の財政支援を引き出す「条件付き賛成」を主張している。一方、井原氏は「納得できるまで容認できない」と移転反対の姿勢を貫いている。
有権者の関心は高く、期日前投票は一万九千七百二十四人で、二〇〇六年四月の前回市長選挙の二倍近くにのぼっている。
投票は一部を除き十日午後八時まで、市内百四カ所で行われ、同日午後九時半から市総合体育館で即日開票される。大勢が判明するのは同日深夜になる見込み。