2008年02月09日(土) 12時08分
<米大統領選>株に見立てた電子市場も過熱 オバマ氏に勢い(毎日新聞)
【ワシントン斉藤信宏】米大統領選の候補指名争いは、米アイオワ大学に開設されている「電子市場」上でも激戦が繰り広げられている。同市場は、民主、共和両党の候補指名争いで、最終的に勝つと思う候補者を「株」に見立て、実際に資金を投じて売買するもので、10分おきにインターネット上に表示される各候補の「値動き」は、「世論調査より正確」との評判もあるほど注目される。
注目の民主党候補では、6日以降、バラク・オバマ上院議員(46)の「価格」がヒラリー・クリントン上院議員(60)を逆転。7日の終値はオバマ氏が0.565ドル、クリントン氏が0.442ドルとなった。オバマ氏勝利の確率を同市場が現時点で56.5%と見ていることを意味するもので、投資家は、オバマ氏の勢いを高く評価していると言えそうだ。
市場は、88年に政治や経済に関するイベントの結果を予測する「イベント市場」として、同大の教授や学生が中心になって開設した。「株価」は0〜1.0ドルの間を上下し、対象が選挙の場合には、勝った候補の価格が最終的に1.0ドルになる。市場参加者は選挙報道などを参考に500株単位で売買。5ドル(1株0.01ドルの場合)〜500ドル(同1ドルの場合)単位で現金を実際に投資できる。
トウモロコシや小豆など穀物の先物取引を参考に作ったというが、経済学者やエコノミストの間では「時系列のデータを確認できるので動きをつかみやすい」「人の行動に基づいたデータなので、世論調査よりも正確なことがある」などと評判になっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080209-00000039-mai-int