日弁連(会員約2万5000人)は8日、平山正剛会長の任期満了に伴う次期会長選挙を実施し、大阪弁護士会の元会長宮崎誠氏(63)を選出した。15日の選挙管理委員会で正式決定される。任期は4月1日から2年間。
選挙は現執行部の司法制度改革路線を引き継ぐ宮崎氏と、改革に批判的な東京弁護士会の高山俊吉氏の“一騎打ち”で、弁護士の増員問題が主な争点になった。
得票は宮崎氏が9402、高山氏が7043。
高山氏は5回連続の立候補で、過当競争や質の低下などを懸念する増員反対派に支持を要請。批判票をこれまで以上に吸収したが、最終的に宮崎氏が上回った。
増員について、日弁連は「2010年までに、司法試験の年間合格者を段階的に3000人まで増やす」との政府決定を支持する立場を取っているが、宮崎氏は選挙戦で「3000人ありきではなく、適正数を検討する」と見直しの姿勢を示している。