有限会社「神世界(しんせかい)」による霊感商法事件で、懲戒免職となった神奈川県警の前警備課長吉田澄雄警視(52)が、神世界傘下のサロン関係者からの依頼を受け、不正に車のナンバーを照会していたことがわかった。県警は、吉田警視が捜査車両かどうかを確認したとみている。
調べでは、昨年9月ごろ、吉田警視が経営に関与していた、東京都港区にある神世界傘下のサロンが入居するマンションで、別の入居者らから、サロンがある部屋への不自然な人の出入りについて苦情が出た。その中で、吉田警視がこの部屋に出入りしている問題が浮上。この情報を把握した県警が捜査を始めたとされる。
東京都世田谷区にある神世界傘下のサロンの周辺に横浜ナンバーの車両がとめられているのに気づいたサロン関係者から依頼を受け、昨年12月11日、ナンバーを照会。この結果、県警の捜査車両だと分かったという。
この際、吉田警視は、警備課の部下だった警部補に「(米軍)座間基地周辺の不審車両を調べろ」と言って、ナンバー照会をさせたという。吉田警視は県警の調べに対し、「頼まれてナンバーを調べた」と話したという。 アサヒ・コムトップへ
http://www.asahi.com/national/update/0207/TKY200802070175.html