2008年02月06日(水) 11時37分
<リーブ21>発毛効果少なく解決金430万円で和解 大阪(毎日新聞)
「必ず生えてくる」との勧誘を信じ育毛サービスを受けた大阪府内の男性(58)が、効果がほとんどなかったとして、業界大手「毛髪クリニック リーブ21」(大阪市中央区)に慰謝料など約830万円の損害賠償を求めた訴訟が、同社が解決金430万円を支払うことを条件に大阪地裁(平林慶一裁判官)で和解していたことが分かった。
訴状によると、男性は01年4月、同社のチラシをみて「頭頂部が薄くなって久しい」と相談したところ、従業員から「大丈夫。必ず生えてきます。発毛には3年を要する」などと言われて契約した。05年5月まで週2回のペースで施術を受けたが、細い毛が少し生えた程度の効果しかなかった。06年1月に提訴した。
同社は訴訟で「効果には個人差があると事前に伝えていたし、広告にも明記している」と反論したが、地裁の和解勧告を受け、契約金の約9割にあたる解決金を支払うことで和解した。
同社広報部は「男性も一定の効果は認めており、効果はあったと考えるが、結果的に強い不満を持たれた男性の意思を尊重した」としている。【川辺康広】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080206-00000035-mai-soci