約4万人から600億円もの資金を集めた投資会社「ワールドオーシャンファーム」のエビ養殖事業をめぐる詐欺事件で、警視庁生活経済課は5日、他人名義の旅券で出国した旅券法違反などの罪で起訴された同社会長の黒岩勇被告(59)が、2002年にも別の男性名義で旅券を不正取得していたとして同法違反の疑いで追送検した。
調べによると、黒岩被告は02年4月、知人に紹介された男性名義で広島県庁に旅券を申請し、不正取得した疑い。黒岩被告は当時、経営していた健康食品販売会社でマルチまがいの商法を展開、多額の出資金を集めたまま会社を解散させており、この旅券で約2年間フィリピンに滞在していた。
調べに対し、「会員や警察から逃れようとした」などと供述しているという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080205-OYT1T00490.htm