2008年02月05日(火) 12時01分
不動産取引で6億8000万円隠す=老舗タクシー会社を告発−東京国税局(時事通信)
不動産取引で得た所得約6億8000万円を隠し、約2億円を脱税したとして、東京国税局が、東京都渋谷区の老舗タクシー会社「外苑タクシー」と山口裕志専務(55)を、法人税法違反容疑で東京地検に告発していたことが5日、分かった。ダミー会社を使い、実際より安く売ったり高く買ったりしたように装って利益の一部を隠し、所得を圧縮していたという。
関係者によると、外苑タクシーは、中野区内に保有していたゴルフ練習場を売却した際、別の会社にいったん売り、そこから実際の買い主に転売させた。国税局の調査で、この会社は営業の実体が乏しいダミー会社であることが判明。転売益も、大半が山口専務名義の複数の口座に戻っていた。ダミー会社には不正への協力費とみられる金額しか残っていなかったという。
その後、港区六本木、品川区内のビルと土地を買った際には、仕入れ段階でダミー会社が介在。実際の購入額より多い金額をいったんダミー会社に支払った後、水増し分の大半を還流させていたという。
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