2008年02月02日(土) 13時01分
中国製ギョーザ中毒:県内の残品など45件検査 殺虫剤検出されず /神奈川(毎日新聞)
中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、県などは1日、残品など45件を検査した結果、いずれも有機リン系殺虫剤「メタミドホス」は検出されなかったと発表した。健康被害の届け出は1日夕までに計55人に増えたが、残品や包装袋の検査が行われた8人については農薬によるものではないと判断された。残りのケースでもギョーザが原因と断定されたものはない。
横浜市は健康被害を訴えた4人から提供された残品と、スーパーの在庫の計42件を検査。県も健康被害を届け出た小田原市の家族が食べたギョーザの包装袋など2件の有機リン系農薬の有無を調べたが、いずれも「不検出」だった。
有機リン系農薬を摂取すると30分程度で嘔吐(おうと)し、けいれんやめまいなどを伴うとされるが、県などに寄せられた症状はほとんどが一致していない。県生活衛生課は「他県の検査でも検出されないので、農薬は一時期だけスポット的に混入したのでは」とみている。かぜやノロウイルスの流行期と重なったことも健康被害の届け出が増加した理由の一つとみられる。【山下修毅、池田知広】
2月2日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080202-00000121-mailo-l14