2008年02月02日(土) 12時02分
中国製ギョーザ中毒:被害届は20人に 県と9保健所、週末も相談受け付け /静岡(毎日新聞)
中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、県内の健康被害の届け出人数は、1日午後5時現在で、前日より8人多い20人になった。ジェイティフーズ製品や中国の同じ工場でつくられた製品などの撤去が続く一方、県教委は過去に関連製品が給食で使われなかったかの調査を始めるなど、事件の波紋が広がっている。県は被害の届け出はしばらく続くとみており、週末も県と9保健所の計10カ所=別表=で相談を受け付ける。【浜中慎哉】
県によると、1日午後5時までに、県内6保健所に18件、20人が健康被害を届け出た。また、8保健所に89件の相談が寄せられた。届け出の地域別では、東部保健所に8件、西部保健所に5件、熱海保健所に2件、御殿場・富士・中部の各保健所に1件だった。
18件中、製品を食べた日が判明しているのは13件。12月上旬〜1月31日に食べ、当日か翌日に体調が悪化した人が多い。また健康被害の原因として申告のあった製品は、ジェイティフーズの「手包みひとくち餃子」が12件で、ロールキャベツや豚肉のごぼう巻きなどもあった。
被害の届け出が相次ぐ中、県内各地のスーパーなどでは、製品の回収を急いでいる。県によると、「手包みひとくち餃子」の県内出荷ケース数は6656ケース。他製品も合わせると1万ケース以上に上るという。
さらに、コープしずおか(静岡市葵区)では1日、原料のボイル牛肉が天洋食品の工場で加工されたレトルトカレー製品「CO・OPビーフカレー(甘口・中辛・辛口)」の自主回収を始めた。同製品は同社の人気商品で、回収対象数は約42万6000袋に上る。
県教委も対応を強化する。31日に中国製冷凍ギョーザが学校給食で使われていないかどうか調査を行い、今のところ使用されていたとの報告はない。しかし1日からは、ギョーザ以外の天洋食品が関係した製品が、過去3カ月に使われなかったかの調査も始めた。週明けにも調査結果をまとめる方針だ。
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◆土日の相談連絡先◆(いずれも午前9時から午後5時)
県庁食品衛生室 054・221・2446
賀茂保健所 0558・24・2054
熱海保健所 0557・82・9116
東部保健所 055・920・2108
御殿場保健所 0550・82・1223
富士保健所 0545・65・2153
中部保健所 054・644・9283
西部保健所 0538・37・2245
静岡市保健所 054・249・3161
浜松市保健所 053・453・6114
2月2日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080202-00000114-mailo-l22