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2008年02月02日(土) 07時50分

中国製冷凍食品 体調不良新たに21人産経新聞

 中国製ギョーザ中毒事件で府は1日、府内の21人から、食品メーカーが自主回収の対象としている中国製の冷凍食品を食べ下痢や腹痛などの症状が出たとする相談があったと発表した。問題発覚以降、同様の体調不良を訴えた人は府内で計28人になった。いずれも有機リン系農薬特有の中毒症状は出ていないものの、府の検査態勢がまだ整っておらず、冷凍食品との因果関係が明らかになるのは週明け以降になるという。

 府によると、21人が冷凍食品を食べたとする時期は12月中旬から1月29日。症状は食後すぐに出た人もいれば、翌日に出たケースもある。いずれも現在症状はなく、1人は病院で風邪と診断されたという。

 府では聞き取り調査や残っている食品を検査し、因果関係を調べる。しかし、検査を行う府保健環境研究所の態勢が整っておらず、府生活衛生室は「メーカーに検査キットを注文しているが、問題発覚以降全国から注文が殺到しているようでなかなか届かない」と説明している。

 こうした状況に対し、自民、民主、公明の各党府議団はそれぞれ山田啓二知事に早期対策を求める緊急申し入れを行った。各党とも国との連携強化や、府民への速やかな情報提供、食品流通業界への支援や指導強化を求めている。

 一方、京都市は同日、自主回収の対象商品を食べ腹痛などの症状が出たと届け出ていた2人について、食べ残しの食品から有機リン系農薬は検出されなかったと発表した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080202-00000057-san-l26