国内で販売された冷凍ギョーザに有機リン系の殺虫剤が入っていた問題で、山口県の窓口に寄せられた相談は1日午後4時現在で計41件に上った。うち2件は冷凍食品を食べた後に、体調不良になったとの相談だった。県はいずれも殺虫剤による中毒の可能性は低いとしているものの、健康被害を訴えたとして国に報告した。
県生活衛生課によると、防府市内の女性(67)が自主回収の対象になっている冷凍炒飯を食べ、約5時間半後に吐き気を感じた。また、山陽小野田市内の家族3人が自主回収の対象外である冷凍ロールキャベツを食べて、2—5時間後に下痢などになったとの連絡があった。
県は、いずれも急性症状がないとして、「殺虫剤による中毒の可能性は低い」としている。しかし、念のため、県環境保健センター(山口市)で商品を提出してもらい、検査する。