中国製ギョーザによる中毒で、千葉市と千葉県市川市の被害家族が食べたギョーザと同じ昨年10月20日に製造された同種の製品からは有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が検出されなかったことが2日、千葉県警捜査1課の調べで分かった。
一方、千葉、兵庫両県警は、警視庁と大阪府警の科学捜査研究所(科捜研)にも協力を依頼し、回収したギョーザの鑑定を進めることを決めた。対象製品が大量にあり、鑑定結果を捜査に反映させるには、作業を急ぐ必要があると判断した。
千葉県警の調べでは、日本生活協同組合連合会が保管していた「CO・OP手作り餃子」2袋からそれぞれギョーザ1個を抽出し、パッケージとともに鑑定した。いずれからもメタミドホスは検出されなかったという。