中国製ギョーザによる中毒の影響が広がる中、横浜、神戸、長崎各市の3大中華街は2日、風評被害の不安を抱えながら書き入れ時の春節(旧正月)を迎えた。
赤いちょうちんで飾られた神戸南京町。一角にある中華食材専門店には問い合わせが相次ぎ、店長(50)は「騒動と関係ないはずのお茶まで『大丈夫なの?』と聞かれた」と困り顔。売り上げも減少している。昨年の春節には約33万人が南京町を訪れたが「今年はお客が来るか分からない」と弱気だ。
横浜中華街。土産物店「香港飯店」の田中功司店長も表情を曇らせる。中毒発覚以降、1日数個は売れていたギョーザは一つも売れていないという。
長崎市中心部にある中華街。客の大半が観光客という中華料理店「桃華園」の従業員鈴木智子さん(54)は「お客が減った気がする。北京五輪の盛り上がりに期待していたのに騒動は迷惑です」と話した。