中国製ギョーザによる中毒が公表される2日前に、輸入元のジェイティフーズの親会社・日本たばこ産業(JT)の株価が大きく下落していたことが2日、分かった。
証券取引等監視委員会は、情報漏れによるインサイダー取引の可能性も考慮して取引状況を調べている。監視委は株価の変動要因が公表される前に取引が活発化した場合は実態を調べており、最近5年間では毎年約500−880件の審査が行われている。
JT株が大きく下落したのは1月28日。始値の約59万円から約2万8000円下落し、約56万2000円で取引を終えた。
千葉、兵庫両県警は翌29日にギョーザから有機リン系殺虫剤「メタミドホス」を検出。JTは30日に中毒を公表した。
(共同)