中国製ギョーザによる中毒で、中国・河北省の「天洋食品」が製造した回収対象のギョーザなどを食べ、吐き気や腹痛といった症状が出たと保健所などに訴え出ている人が1日午後11時現在の共同通信の集計で、39都道府県の1107人に上ることが分かった。
中毒の原因となった有機リン系殺虫剤「メタミドホス」との因果関係はいずれも不明。薬物中毒が明らかな10人を加えると、これまでに健康被害を訴えた人は計1117人となった。
不調を訴えた人の中には、有機リン系の中毒症状とは明らかに異なるケースや、回収対象の食品を食べたのかはっきりしない例も相当含まれており、各自治体や保健所などは個々の状況や因果関係を精査している。
鳥取県米子市の女性(81)は1月29日に回収対象の食品を食べた直後に嘔吐(おうと)、入院した。有機リン系の中毒の疑いがあるという。
和歌山県でも新たに4人がめまいや下痢を訴えた。京都府と京都市の1日の集計で、不調を訴えた人は16人いたが、調査の結果、いずれも無関係と判断したという。
(共同)