【石家荘(中国河北省)2日共同】日本で中毒を起こしたギョーザを製造した中国河北省石家荘市の食品会社「天洋食品」の元従業員2人が2日、匿名で共同通信の取材に応じ、衛生管理が厳重だったとする一方、施設内にはネズミがいるため殺そ剤と併用することがある「ネズミ捕り用テープが床に張られていた」と証言、何らかの毒物を工場内で使っていた可能性は否定しなかった。
中国では、今回日本で検出され問題となった有機リン系殺虫剤「メタミドホス」を殺そ剤として使うことがあるが、工場内で見たことはなかったという。警察を含めたこれまでの調査でも、工場の敷地内から発見されていない。
また現在、事務職員を除く工場従業員は全員、原因調査とマスコミ対策のため宿舎に缶詰め状態にされ、外出禁止となっているという。